最終的な見積り図面が竣工図と呼ばれる

2011.10.07

実際の工事でも、ここで決定した構造材を使用しますが、たとえば、フローリングの材質やサッシの種類、システムキッチンの仕様などは、申請図面には取り込まれません。これらの仕様やスペックは、見積り図面に記載されるのです。見積り図面は、すべての部材や仕様をコストに反映させるものですから。建築図面のなかでも、もっとも情報量の多いものなのです。見積り図面は、実施図面と呼ばれることもあります。実際にその図面で工事がおこなわれるからです。したがって、申請図面と見積り図面とはその役割が異なるため、食い違うことが多いのです。悪質工務店の手口は、この慣例を悪用したといっていいでしょう。とはいえ、施主としては、神経質になるあまり、「役所に提出した図面と、見積り図面が違う!」などと目くじらを立てる必要はありません。この場合、どちらがより現実に近いかといえば、むろん見積り図面のほうです。見積り図面に則って工事がおこなわれ、出来上がったあとの最終的な見積り図面が竣工図と呼ばれるのです。

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