突然提出された再開発案

2011.11.25

ある日、突然に−東京駅八重洲口東京駅八重洲口から外堀通りを隔てた日本橋・京橋・八重洲地域に、中央区から再開発の意向が本格的に伝えられてきたのは一九九〇年代末だった。各地で区の説明会が開かれ、都市再開発法や都市計画法の解説があり、旧建設省の外郭団体が策定した再開発計画などの説明があった。広い範囲が対象で、住民の多くは切迫感を持たなかった。しかし、都市再生本部が発足した二〇〇一年になると、中央区は突然、日本橋の一部と、東京駅八重洲口前の八重洲地区を市街地再開発のモデル地区に絞り込んで本腰を入れてきた。

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二〇〇三年二月初旬に非公開で開かれた「日本橋東京駅前地域懇談会(検討会)」に提出されたという案によると、まさに大事業だった。まず、昭和通りの地下を走っている都営地下鉄浅草線を日本橋駅と宝町駅の中間で曲げて東京駅の八重洲口駅前広場の地下でJR東京駅と接続し、そこに「世界の玄関口としてのグランドステーション」をつくる。同時に、八重洲地区の東を走る首都高速道路環状線の江戸橋ジャンクションと神田橋ジャンクションの間の高架橋を撤去する。その代替高速道路として、江戸橋ジャンクションから西に地下を走る首都高環状八重洲線を通り、途中で枝分かれさせて地下鉄の東京駅接着用の地下鉄トンネルとほぼ平行した地下高速道路をつくり、グランドステーションの手前で再び東に向かい環状線に戻って接続する。バイパスづくりである。




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